季節の変わり目や寒い時期には、風邪やインフルエンザなどの感染症が流行します。特に子供は免疫力がまだ発達途中であり、感染症にかかりやすい傾向があります。しかし、日常生活で「正しい手洗い・うがい」を習慣づけることで、感染症を予防することが可能です。ここでは、感染症のリスクを減らすための手洗い・うがいの具体的な方法と、子供に楽しく習慣化させるコツをご紹介します。
目次
★感染症とは？
感染症とは、ウイルスや細菌、寄生虫、真菌などの病原体が体内に侵入し、増殖することで引き起こされる病気の総称です。以下の経路で感染することが多いです：
- 接触感染：汚染された物を触ることで感染します（例：ドアノブやおもちゃ）。
- 飛沫感染：咳やくしゃみによる唾液中の病原体を吸い込むことで感染します。
- 空気感染：空気中に漂うウイルスや細菌を吸い込むことで感染します。
感染症には風邪やインフルエンザ、ノロウイルス、RSウイルス感染症などが含まれます。特に免疫力が未発達な子供はこれらの病気にかかりやすいため、日常生活での感染予防策が非常に重要です。
★手洗いの重要性と正しい方法
1.なぜ手洗いが重要？
多くの感染症は、手に付着したウイルスや細菌が目、鼻、口を通じて体内に侵入することで発症します。特に子供は何かを触った後に無意識に顔に触れることが多く、このリスクが高まります。手洗いは最も簡単で効果的な感染予防策の一つです。
2.正しい手洗いの6ステップ
- 石けんをつける
手を水で濡らし、適量の石けんを取ります。 - 手のひらをこすり合わせる
手のひら同士をこすって泡立てます。 - 指の間を洗う
指を組むようにして、指の間をしっかり洗います。 - 指先と爪の間を洗う
指先を反対の手のひらでこすり、爪の間を念入りに洗います。 - 流水で洗い流す
十分な流水で石けんをしっかり洗い流します。 - タオルで水分を拭き取る
清潔なタオルやペーパータオルで手を完全に乾かします。
★うがいの重要性と正しい方法
1.なぜうがいが必要？
空気中のウイルスや細菌は、口や喉に付着しやすいです。うがいをすることで、これらを洗い流し感染リスクを減らすことができます。特に外出後や人混みに行った後は、うがいを徹底しましょう。
2.正しいうがいの手順
- 水またはぬるま湯を使う
塩水や市販のうがい薬を使うとさらに効果的です。 - 軽く口をすすぐ
ブクブクうがいで口内を清潔にします。 - 喉の奥をガラガラうがいする
10～15秒を2～3回繰り返して、喉に付着したウイルスをしっかり洗い流します。
★子供に手洗い・うがいを習慣づけるコツ
- 楽しい環境を作る
- 歌を歌いながら手洗いをする。
- 子供が好きなキャラクターの石けんやうがい用カップを用意する。
- 親が手本を見せる
- 親が率先して手洗い・うがいを実践し、楽しく続けている姿を見せましょう。
- ご褒美制度を活用する
- 正しくできたらシールを貼る「ご褒美カレンダー」を作ると、モチベーションが高まります。
まとめ
感染症は、ウイルスや細菌が体内に侵入することで発症しますが、手洗いとうがいの習慣化はこれらの感染を防ぐ最も効果的な方法です。子供が楽しく続けられる工夫を取り入れ、親子で一緒に取り組むことが大切です。この小さな習慣が、子供の健康を守る大きな一歩となります。
